ランクルプラド150後期が今選ばれる理由と中古相場を徹底解説
後継モデルであるランドクルーザー250が市場に定着した現在も、中古車市場で異例の支持を集め続けているのが「ランドクルーザー プラド150系後期」です。堅牢なラダーフレーム構造と洗練された都市型デザインを高次元で融合させた完成度の高さから、手放すユーザーが少なく、中古相場は依然として高水準を維持しています。
新型250のボディサイズ拡大や価格帯の引き上げを受け、日本の道路環境に絶妙にマッチする150系後期の価値が改めて見直されています。前期・中期モデルからの進化点、ガソリンとディーゼルの決定的な違い、さらには購入時に見落としがちな維持・故障リスクまで、中古車市場の最新データとオーナーの実体験をもとに解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ランクル250の全幅1980mm化に伴い、日本の駐車場事情に適した全幅1885mmのプラド150系後期へ再評価が集まる。
- 要点2:2017年9月マイナーチェンジ以降の後期型はTSS標準装備や内装刷新で商品力が格段に向上し、高いリセールバリューを維持。
- 要点3:街乗り中心ならコスパに優れるガソリン、長距離・トルク重視なら204psへ改良された2020年8月以降のディーゼルが最適解。
【なぜ今プラド150後期なのか】ランクル250登場後も評価が高まり続ける構造的背景
後継車種であるランドクルーザー250が登場した際、多くの業界関係者は150系プラドの相場が下落すると予測していました。ところが実際の市場では、ランクル250とプラド150の比較が進むにつれて、むしろ150系後期への指名買いが増加するという逆転現象が起きています。
その最大の要因はボディサイズにあります。新型250は全幅が1,980mmへと拡大し、都市部の機械式立体駐車場や狭小路での取り回しに制約が生じます。対して150系後期は全幅1,885mmに抑えられており、日本の一般的な車庫規格や道路インフラでストレスなく扱える限界サイズとして高く評価されているのです。
新車価格の面でも、250系の上位グレードが乗り出し600万円から700万円超に達するのに対し、150系後期の良質な中古車は総額350万〜500万円前後で狙える現実的な選択肢となっています。卓越した悪路走破性と日常の扱いやすさを兼ね備えた「完成された実用オフローダー」として、独自のポジションを確立しています。
【進化の全貌】プラド150前期・中期との決定的な違いと内装・安全装備の変更点
150系プラドは2009年の登場から2024年の生産終了まで約15年間にわたり販売されました。その中で最も大きな転換点となったのが、プラド150後期のマイナーチェンジ年式である2017年(平成29年)9月の改良です。
外観においては、鋭さを増したLEDヘッドランプと大型の縦バーグリルが一体化し、フード中央を凹ませることで前方視界を改善する機能的デザインを採用しました。プラド150後期と中期の違いは外観にとどまらず、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P(後に機能向上)」が全車標準装備化された点にあります。
また、プラド150後期の内装変更点として注目すべきはインパネ周りの質感向上です。オプティトロンメーターの意匠変更、センタークラスターの薄型化による前方視界の拡大、金属調加飾パネルの採用により、実用一辺倒だったSUVの室内が高級プレミアムサルーンに近い落ち着きを獲得しました。2020年8月にはディスプレイオーディオの標準化やパドルシフトの採用など、時代に合わせたアップデートが施されています。
【データ徹底比較】ガソリンとディーゼルの実燃費・維持費・リセールバリュー検証
150系後期を選ぶにあたり、最も多くの購入検討者が悩むのが「2.7L直4ガソリン(2TR-FE)」と「2.8L直4クリーンディーゼルターボ(1GD-FTV)」の選択です。プラド150後期のガソリンとディーゼル比較における主要データをまとめました。
| 比較項目 | 2.7L ガソリン(TX / TX L) | 2.8L ディーゼル(2020年8月改良後) | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 最高出力 / 最大トルク | 163ps / 246N・m | 204ps / 500N・m | ディーゼルの極太トルクは高速合流や登坂で圧倒的有利 |
| WLTCモード燃費 | 8.3 km/L | 11.2 km/L | 実燃費の差は街乗りで約2〜3km/L、長距離で約4km/L |
| 実燃費データ(街乗り/高速) | 街乗り:6.5〜7.5 km/L 高速:9.0〜10.5 km/L | 街乗り:8.5〜10.0 km/L 高速:12.5〜14.5 km/L | プラド150後期のディーゼル燃費は長距離走行で強みを発揮 |
| 新車時価格差 | 基準価格 | ガソリン比 +約60万〜65万円 | 燃料代差額(軽油安)で回収するには年1.5万km以上が目安 |
| ランクルプラド150後期 中古相場 | 約320万〜460万円 | 約380万〜560万円 | 高年式・低走行車ほどディーゼルのプレミアム性が高い |
| 3年後・5年後残価率 | 3年:75〜85% / 5年:65〜75% | 3年:80〜90% / 5年:70〜80% | 海外輸出需要と国内人気が重なり双方が驚異的数値を維持 |
グレード展開では、本革シートやシートベンチレーションを備えたプラド150後期 TX Lパッケージが中古市場で最も流通量が多く、売却時にも強いリセールを発揮します。さらに専用漆黒メッキとマットブラック塗装アルミを纏った特別仕様車プラド150後期 マットブラックエディション(2022年8月発売)は、最終完成形としてのプレミアムが上乗せされ、プラド150後期のリセールバリューを牽引するトップクラスの人気株です。
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
メディアの試乗レポートだけでは分からない、長年150系後期と向き合ってきたオーナーたちの声から浮かび上がる現実的な使用感を整理しました。
ポジティブな評価として圧倒的に多いのは「圧倒的な運転のしやすさと疲労感の少なさ」です。アイポイントが高く見切りが良いため、車幅感覚が掴みやすいという声が多数を占めます。7人乗り仕様の3列目シートを格納した際の荷室容量の広さ、キャンプ道具やゴルフバッグを無造作に積み込めるタフなパッケージングは、ファミリー層から熱狂的な支持を集めています。
一方で、ネガティブな意見として挙げられるのが「ガソリン車の加速レスポンス」と「乗降性の重厚さ」です。車両重量が2トンを超えるボディに対して2.7L自然吸気ガソリンエンジンは、急な登坂や高速道路の追い越し車線でエンジン回転数が跳ね上がり、力不足を感じる場面があります。また、サイドステップを前提とした乗り降りの高さは、高齢者や小さなお子様のいる家庭では事前の試乗確認が欠かせません。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|故障しやすい点と盗難リスク
極めて高い信頼性を誇るプラドですが、走行距離が伸びた中古車を検討する際には、特有の注意点が存在します。ネット上で囁かれる「壊れやすい」という噂の真実と、プラド150後期の故障しやすい点を客観的に検証します。
まずクリーンディーゼル車において留意すべきは「DPF(排出ガス浄化装置)とEGRシステムのカーボン堆積」です。1回あたり15分未満の短距離走行(いわゆるシビアコンディション)を繰り返すと、DPFの自動再生が正常に完了せず、警告灯の点灯やインジェクターの不調を招くケースがあります。定期的な高速走行や、指定規格(JASO DL-1適合)オイルの厳格な交換管理が必要です。
もう一つの注意点は「KDSS(キネティックダイナミックサスペンションシステム)」の油圧シリンダー関連です。最上位グレード「TZ-G」に標準装備される電子制御スタビライザーですが、融雪剤や泥汚れの蓄積により配管・アクチュエーターが腐食すると、高額なアッセンブリー交換費用が発生するリスクがあります。寒冷地で使用されていた中古車を選ぶ際は下回りの錆状態の入念なチェックが不可欠です。
さらに見過ごせないのが「極めて高い盗難被害率」です。CANインベーダーやリレーアタックを駆使した窃盗団のターゲットになりやすいため、社外セキュリティシステム(IGLAやパンテーラ等)の導入や物理的なハンドルロック、GPSトラッカーの併用など、徹底した防犯対策を車両代金+15万〜30万円の予算として織り込んでおく必要があります。
【プロの結論】おすすめできる人・見送るべき人の特徴
プラド150系後期をおすすめできる人:
- 日本の道路や一般的な駐車場(全幅1900mm未満制限)で無理なく本格SUVを運用したい人
- 年間走行距離が1万km以上で、アウトドアや高速ロングドライブを快適に楽しみたい人(ディーゼル推奨)
- 3〜5年後の乗り換え時にも確実な残価(リセールバリュー)を期待したい人
購入を見送るべき、または他車種を検討すべき人:
- 近所の買い物や数キロ圏内の送迎が9割以上を占める人(ディーゼルのDPFトラブルやガソリンの燃費悪化に直面するため)
- モノコックSUV(ハリアーやCX-60など)のような軽快なハンドリングや俊敏な加速感を求める人
- 強固な盗難防止対策やセキュリティ管理に手間とコストをかけたくない人
自分好みに仕立てる|プラド150後期カスタムのおすすめアプローチ
アフターパーツが豊富に揃う点もプラドの大きな魅力です。プラド150後期のカスタムでおすすめなのは、信頼性の高いJAOS(ジャオス)やリフトアップコイルを組み合わせた「2インチリフトアップ」と、BFグッドリッチ製オールテレーンタイヤの装着です。乗り心地を損なわずにワイルドなオフロードスタイルが完成します。さらにTRDやモデリスタのエアロパーツで都会的なラグジュアリー仕様に仕上げるなど、リセール価値を維持したまま自分好みのカスタマイズを楽しむオーナーが多く見られます。
【ランクル プラド 150 後期】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:プラド150後期の中古車を買うなら、どの年式が最も狙い目ですか?
A1:ディーゼル車ならエンジン出力が177psから204psへ大幅向上し、安全装備が強化された2020年(令和2年)8月以降のモデルがベストです。予算を抑えつつ程度の良さを求めるなら、2017年9月〜2020年7月までのガソリン「TX Lパッケージ」が価格と装備のバランスに優れています。
Q2:ガソリン車とディーゼル車、街乗りメインならどちらを選ぶべきですか?
A2:週末の街乗りや短距離移動がメインであれば、車両価格が手頃でDPF煤詰まりのリスクがないガソリン車を推奨します。燃料代の差額よりも車両本体の初期費用差(50万〜60万円)の方が大きいため、走行距離が年間1万km未満であればトータルコストでガソリン車が有利になります。
Q3:走行距離が10万kmを超えている中古車でも問題なく乗れますか?
A3:ランクルシリーズの強靭なラダーフレームとパワートレインは世界中で数十万キロの過酷使用に耐える設計となっています。点検整備記録簿が完備され、定期的なオイル交換(ガソリン車は5,000km〜10,000km毎、ディーゼル車は5,000km毎)が実施されていれば、10万km超でも十分に長く乗り続けられます。
Q4:プラド150後期のリセールバリューは今後暴落する心配はありませんか?
A4:ランクル250のボディサイズが拡大したことで、中東やオーストラリアをはじめとする海外輸出需要に加え、国内での150系サイズへの根強い需要が存在します。極端な相場下落の可能性は極めて低く、同クラスの国産SUVと比較しても圧倒的に堅調なリセール水準を維持し続ける見込みです。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
ランドクルーザー プラド150系後期は、後継車である250系が登場した今だからこそ、その「扱いやすいサイズ感」「圧倒的な耐久性」「確立された高いリセール価値」の真価が際立っています。
購入時の最大のポイントは、自身の走行パターンに応じたパワートレイン選択です。近距離移動が主体ならトラブルフリーなガソリン車、ロングドライブや牽引など本格的なトルクを求めるなら2020年8月改良以降の204psディーゼル車を選ぶのが失敗しない鉄則です。車両状態の厳格な見極めと確実な盗難対策を講じることで、150系後期は今後も長く満足感を与えてくれる最高の相棒となるはずです。 (出典: ランクル プラド 150 後期(Yahoo!ニュース))